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最近の検査技術
サラセミアの診断—グロビン鎖生合成試験
著者: 柴田進1 原野昭雄2
所属機関: 1川崎医科大学 2川崎医科大学生化学
ページ範囲:P.1038 - P.1044
文献購入ページに移動Thは地中海,アフリカ,東南アジア地方に多くみられる土着性疾患だと思われていたが,調査が進むにつれ世界の各地で検出されるようになった.日本では1960年にこの疾患患者の第1例が発見1)されて以来,関東2),中部3,4),九州・沖縄5,6)の諸地方から報告が続いている.それらはほとんどすべてβThであり,αThは日本在住外国人(留学生)や外国人との間の混血児について観察されている7).
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