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文献詳細

雑誌文献

検査と技術8巻12号

1980年12月発行

文献概要

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診断臨床寄生虫学—正しい検体採取法と処理法

著者: 猪狩淳1

所属機関: 1順天堂大学臨床病理

ページ範囲:P.1047 - P.1049

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 ここ数年来,微生物学の重要な分野の一つとして診断寄生虫学の関心が高まってきている.このことは次のようなことから明らかである.
 1)かつては熱帯地方のみに見られた寄生虫症と同様の疾患について,合衆国ではCDCからのみならず,他の施設からも2〜3の地方病的な寄生虫感染症の論文報告が増加している.2)世界旅行が盛んになり,それが,旅行者が旅行中に寄生虫感染を起こす可能性を増大せしめた,3)アメリカ寄生虫学者協会の教育委員会によって,一組の最小限のガイドラインが決められ,アメリカの臨床検査技師会の科学部会の寄生虫学部科会/微生物部分によって宣伝された.4)寄生虫症やその診断手技に関する著書が増加し,さらにワークショップや自己研修評価プログラムが臨床検査技師と同じく医師にも組まれている.5)今や多くの会社が検体採取に関するあるいは種々の診断手技に関する新しい製品(著書)の計画を申し出ている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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