文献詳細
技術講座 病理
病理組織切片の酵素抗体法—ペルオキシダーゼ間接ブリッジ法
著者: 森茂郎1 毛利昇2 板倉淑子2 小沼利光3 須山貞子4 田代擁子4 浦野順文4
所属機関: 1東京大学病理 2東京大学分院病理 3三井記念病院病理 4東京大学病院病理部
ページ範囲:P.147 - P.151
文献概要
本法はMason1),Sternbergerにより開発され,Taylor2),Curran3)らにより改良を加えられて,リンパ網内系疾患の診断に実用化されるようになった.我が国では山下清章,菊池昌宏らによって紹介されて以来,幾つかの研究グループで使用されるようになり,私どものグループでも’1977年以降本手技のルーチン化に取り組み,昨今安定したシステムに載せることができるようになった(表1).本稿では本法を実施するに当たっての,成書に記載されていないコツや条件,判定に際しての論理などについて私どもの検索結果,経験などを述べる.
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