文献詳細
文献概要
マスターしよう基本操作
ピペットの操作法
著者: 春日誠次1
所属機関: 1関東逓信病院生化学検査科部
ページ範囲:P.161 - P.168
文献購入ページに移動 ピペットは言うまでもなく,一定量の液体を計り取ろうとするのに使われるがその計り取りには目的がはっきりしているはずである.すなわちどのくらいの量を,どの程度の正しさをもってということである.
検査操作には何回かのピペッティングが含まれているので,その1回ごとに起こる誤差が相加され,それによって最後の測定値の正しさが影響を受けることとなる.だからと言って,正しさを重んじるために時間がどれだけかかってもよいということは,臨床検査の場合許されない状況にある.逆に時間が短いことが先行して正しさが失われてしまっては意味がない.ここに"正しさ"と述べたが,これには二つの意味がある.一つは計り取った液体量の絶対値がどれだけ表示された量に近いかという正確度のことであり,他の一つは繰り返して計り取ったときに,それらがどのくらい一定しているかという精度のことである.
検査操作には何回かのピペッティングが含まれているので,その1回ごとに起こる誤差が相加され,それによって最後の測定値の正しさが影響を受けることとなる.だからと言って,正しさを重んじるために時間がどれだけかかってもよいということは,臨床検査の場合許されない状況にある.逆に時間が短いことが先行して正しさが失われてしまっては意味がない.ここに"正しさ"と述べたが,これには二つの意味がある.一つは計り取った液体量の絶対値がどれだけ表示された量に近いかという正確度のことであり,他の一つは繰り返して計り取ったときに,それらがどのくらい一定しているかという精度のことである.
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