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文献詳細

雑誌文献

検査と技術8巻2号

1980年02月発行

最近の検査技術

悪性腫瘍とCarcinoembryonic Antigen

著者: 伊藤忠一1 中村悟1

所属機関: 1岩手医科大学中央臨床検査部

ページ範囲:P.173 - P.178

文献概要

 Carcinoembryonic antigen(CEA)は1965年,Goldら1)によって大腸癌組織より抽出された分子●約20万の糖蛋白である.発見された当初は内胚葉系の消化器癌及び胎児消化管上皮に特異的に存在する抗原性物質と考えられたのでcarcinoembryonic antigenと名付けられた.しかし,その後の研究により良性疾患や健常者の血清中にもかなりの率でCEAが検出されることが明らかになり腫瘍特異抗原ではなく,現在では腫瘍関連抗原として考えられている,AFPとともに日常臨床検査化されている代表的な腫瘍関連抗原である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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