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文献詳細

雑誌文献

検査と技術8巻2号

1980年02月発行

文献概要

知っておきたい検査機器

尿自動分析機

著者: 飯塚儀明1 村井哲夫2

所属機関: 1筑波大学病院中央検査部 2筑波大学病院臨床病理

ページ範囲:P.179 - P.182

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 尿一般検査は試験紙の開発・改良により,簡易化され,スクリーニングテスト及び日常検査に幅広く利用されている.近年,迅速化,省力化を兼ね備えた数種の尿自動分析機が開発され,実用に供されているが,大きく分けて二つのタイプがある.一つは試験紙法の呈色度を反射率を用いて自動的に測定するタイプである.この型は当然試験紙自体の短所である薬物などによる偽陽性,偽陰性及び高度な着色尿による判定の誤りは生ずるが,従来の肉眼判読に比べて,判定者相互間のバラツキ,反応時間の厳守,一定の光量などの問題は解消できる長所を備えている.
 もう一つは,試験管法をそのまま自動化したタイプである.この方法は,定量法として高い精度が得られるが,その反面,強酸性試薬などによる機器の腐蝕及び保守管理,混濁による影響の問題などが残されている.しかし,今日のように多量の検体を処理する検査業務では,各々の利点・欠点を十分に把握して使用するならば,両者ともに毎日のルーチン検査に対しての有用性は,非常に高いものがあると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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