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文献概要
リムルステストは細菌性エンドトキシンを検出する最も敏感な検査法であり,液状ではピコグラム(pg)までの量を検出する.細菌性エンドトキシンはグラム陰性菌の菌体外側膜にある脂多糖類であり,また発熱物質(パイロジェン)としても知られている.グラム陰性菌はこれら物質(エンドトキシン)を多量,その菌の周囲環境に流し出すわけで,リムルステストが陽性の場合は,グラム陰性菌による汚染の指標となる.(すなわち,リムルステストはグラム陰性菌の汚染の有無を知る示標となる.)(更に)細菌培養で菌が陽性とならないサンプルにリムルステストを行うと,しばしばエンドトキシンを(そのサンプルが)含んでいることがある.そのため,製薬会社では非経口的薬剤(輸液製剤など)の精度管理にこのリムルステストを広く利用しているし,また同様に,医療装置(器具)の市場搬出時にも利用している(*3参照).
リムルステストにより現在実験的には,グラム陰性菌敗血症,エンドトキシン血症,尿路感染症,髄膜炎や乳腺炎の診断は可能であるが,まだ,リムルステストは日常の臨床的利用としてFDAに認められていない.しかし,最近になりFDAはUSPウサギパイロジェンテストに代わるものとして,医療器具や輸液剤の中に含まれる発熱物質の検出に限り,LAL(リムルス)テストの使用を認めた.ただし,LALテストはUSPウサギテストと比較して,同等もしくはそれ以上の感度を示すというデータを製造者はFDAに届出しなければならない.
リムルステストにより現在実験的には,グラム陰性菌敗血症,エンドトキシン血症,尿路感染症,髄膜炎や乳腺炎の診断は可能であるが,まだ,リムルステストは日常の臨床的利用としてFDAに認められていない.しかし,最近になりFDAはUSPウサギパイロジェンテストに代わるものとして,医療器具や輸液剤の中に含まれる発熱物質の検出に限り,LAL(リムルス)テストの使用を認めた.ただし,LALテストはUSPウサギテストと比較して,同等もしくはそれ以上の感度を示すというデータを製造者はFDAに届出しなければならない.
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