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文献詳細

雑誌文献

検査と技術8巻5号

1980年05月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

薄層クロマトグラフィーによる分離

著者: 久保博昭1

所属機関: 1北里大学薬学部薬品分析学

ページ範囲:P.367 - P.373

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 薄層クロマトグラフィー
 薄層クロマトグラフィー(thin layer chromatography;TLC)は過去に別の名称で呼ばれていたものを,1956年にドイツの薬学者Egon Stahlが初めてTLCと命名し,普遍的な分離分析手段として確立したものである.
 原理的にはほかのクロマトグラフィーであるペーパークロマトグラフィー,カラムクロマトグラフィー,ガスクロマトグラフィーと同じであり,固定相と呼ばれる大きな表面積を持つ担体と,これに接して流れる溶媒の移動相との間に試料の混合物を分布させ,この両相への各物質の親和性の差を利用して各成分に分離していく方法である.この親和性の差を利用した分離機構は,吸着,分配,イオン交換,分子ふるい,などに分類され,クロマトグラフィーの形式との関係を示すと表1のようになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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