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文献詳細

雑誌文献

検査と技術8巻5号

1980年05月発行

文献概要

技術講座 生化学

検量の基準物質

著者: 荒木仁子 関口栄子

所属機関:

ページ範囲:P.374 - P.388

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 試料中の目標物質の量が重量として直接求められる重量分析法では,分析法の適否や分析者の熟練度の試験の場合を別にすれば,特に標準物質は必要としない.しかし多くの定量法では標準試料を分析し,分析結果から装置・操作法のモニタリングを行い,また必要な補正値を算出するし,標準試料の成分含量を基準に検量線の作成や感度係数の設定を行っている.したがって標準試料の純度は分析値に大きな影響を与えることは明らかで,トランスアミナーゼの測定をライトマン・フランケル法で行っていた時代,市販キットのピルビン酸標準液の濃度が2倍にも及ぶ差があったために正常値の設定にも大きな混乱をもたらしていたことは周知の事実であった."基準物質"はprimarystandard substanceのことであろうが,ここでは一次標準物質のみならず,コントロール血清まで含めた組成分析用参照素材について考えることにする.ただし話はなるべく臨床化学の分野に限ることにする(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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