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True-LAPの臨床的意義を求めて第1回LAP研究会開催される
著者: 中山年正1
所属機関: 1虎の門病院生化学科
ページ範囲:P.418 - P.418
文献購入ページに移動 1979年12月15日東京大手町の経団連ホールで第1回LAP研究会が開催された.LAPは肝胆道疾患の指標酵素としてルーチンに検査されているものであるが,これは基質にロイシルパラニトロアニリドなどの合成基質を用いて測定される酵素であり,生化学的にはミクロゾーム由来のもので,アリルアミダーゼ,microsomalaminopeptidase(EC. 3.4.11.2),clinical-LAPなどと呼ばれるものである.
一方,ペプチドのN末端のアミノ酸決定など生化学で広く使われているLAPは細胞質性の酵素で,cytosolaminopeptidase(EC. 3.4.11.1)と呼ばれる別の酵素である.臨床検査で上記のLAPが有名になり混乱を生ずることから本酵素をtrue-LAPと呼んで区別していることもある,このtrue-LAP活性は合成基質で測定すると余り活性が出ず,天然のロイシンペプチドやロイシンアミドで著しい高活性を示す点で,clinical-LAPと明瞭に区別できる.
一方,ペプチドのN末端のアミノ酸決定など生化学で広く使われているLAPは細胞質性の酵素で,cytosolaminopeptidase(EC. 3.4.11.1)と呼ばれる別の酵素である.臨床検査で上記のLAPが有名になり混乱を生ずることから本酵素をtrue-LAPと呼んで区別していることもある,このtrue-LAP活性は合成基質で測定すると余り活性が出ず,天然のロイシンペプチドやロイシンアミドで著しい高活性を示す点で,clinical-LAPと明瞭に区別できる.
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