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非リン菌性尿道炎とクラミジア
著者: 菅原孝雄1
所属機関: 1国立予防衛生研究所
ページ範囲:P.452 - P.452
文献購入ページに移動 近年,アメリカ,イギリス,そのほかの先進諸国では,リン菌によらない尿道炎,すなわち非リン菌性尿道炎(nongonococcal urethritis;NGU)が増加し社会問題に発展しつつある.NGUの原因としてはChlamydiatrachomatis,Ureaplasma urealyticum(T. Mycoplasma)及びHemophilus vaginalisが重要な病原体であると考えられている.
これらの病原微生物は性行為によりヒトからヒトへと感染するが,なかでもC. trachomatisは最も重要な病原体で,NGUの約40〜50%を占めると言われている,本病原体はDNAとRNAの両核酸を有し,ムコペプタイド性の細胞壁を有することから,ウイルスというよりはむしろリケッチアに近い微生物と考えられ,増殖は細胞中でのみしか行われない.
これらの病原微生物は性行為によりヒトからヒトへと感染するが,なかでもC. trachomatisは最も重要な病原体で,NGUの約40〜50%を占めると言われている,本病原体はDNAとRNAの両核酸を有し,ムコペプタイド性の細胞壁を有することから,ウイルスというよりはむしろリケッチアに近い微生物と考えられ,増殖は細胞中でのみしか行われない.
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