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東西南北
技術のイノベーションを予測する
著者: 古川俊之1
所属機関: 1東京大学医用電子研究施設
ページ範囲:P.508 - P.508
文献購入ページに移動 これからの医療技術の変革は,A(オートメーション),E(エレクトロニクス),I(ィンフォメーション,情報)の三つを中心に起こることは確実である.
オートメーションという言葉は第二次世界大戦後の1946年に作られたが,何らかの操作を望む状態に自動的に維持する工夫は大昔からある.ギリシア時代も粉碾き風車に風力に応じて臼への穀物の供給量を加減する仕組みが考案されている.19世紀に入ると蒸気機関の自動調節の機構が幾つも発明され,サーボ機構という言葉が生まれている.サーボとは奴隷を意味し,機械の傍に座ったままで調節をするという有様を表している.しかし自動調節がオートメーションという概念に発展するには,大戦中のエレクトロニクス技術による精密化が必要であった.
オートメーションという言葉は第二次世界大戦後の1946年に作られたが,何らかの操作を望む状態に自動的に維持する工夫は大昔からある.ギリシア時代も粉碾き風車に風力に応じて臼への穀物の供給量を加減する仕組みが考案されている.19世紀に入ると蒸気機関の自動調節の機構が幾つも発明され,サーボ機構という言葉が生まれている.サーボとは奴隷を意味し,機械の傍に座ったままで調節をするという有様を表している.しかし自動調節がオートメーションという概念に発展するには,大戦中のエレクトロニクス技術による精密化が必要であった.
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