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検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
リンパ球のブラスト化
著者: 螺良英郎1 中山拓郎1 三井真木子1
所属機関: 1徳島大学第3内科
ページ範囲:P.533 - P.536
文献購入ページに移動生体内(in vivo)でリンパ球は特異抗原で刺激を受けると対応するリンパ球は形態学的に幼若化し,分裂,増殖を起こす.この現象をリンパ球幼若化反応(Lymphocyte blastotransformation)と言い,機能的により分化したリンパ球となり遺伝子によりプログラムされたそのリンパ球固有の機能を発揮する.すなわち休止期にあったT細胞は細胞性免疫を担うeffector T細胞―suppressor T細胞,helper T細胞,amplifier T細胞,cytotoxic T細胞,DTHに関するT細胞などに分化する.また休止期にあったB細胞はT細胞による調節作用を受けながら抗体産生細胞(形質細胞)へと分化する(図2).
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