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技術講座 生化学
リン脂質の定量法
著者: 山本一夫1
所属機関: 1大阪中央病院中央検査部
ページ範囲:P.741 - P.749
文献購入ページに移動リン脂質は単一のものではなく,グリセロール,スフィンゴシンなどにリン酸,含窒素化合物(コリン,エタノールアミン,セリン)などが結合した複合脂質の総称である直それぞれ構成成分の異なったリン脂質は生体内で異なった役割を果たしていると思われる.脂肪酸など非極性(疏水性)部分と塩基の極性(親水性)部分とから成る構造上の特徴及び塩基構成成分の違いがリン脂質の生体内における機能と役割に関係している.すなわち細胞膜構造(ミセル構造)を形成し,①細胞の保護と代謝,②物質の細胞内外への輸送,③リポ蛋白の代謝,④血液凝固などに関与している.
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