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文献詳細

雑誌文献

検査と技術9巻1号

1981年01月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

コントロールサーベイデータの解析の方法と見方

著者: 中甫1

所属機関: 1三井記念病院中央検査部

ページ範囲:P.18 - P.22

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 コントロールサーベイは精度管理の一部である.現在では精度管理はinternal quality control(検査室内精度管理)とexternal quality control(検査室間精度管理)に分けられており,コントロールサーベイはexternal quality controlにおける調査を意味する.我が国において継続的に実施されているコントロールサーベイは,1966年に第1回が実施された日本臨床衛生検査技師会のサーベイが最も古く1),次に1967年に第1回が実施された日本医師会のサーベイが続いている2).その他日本臨床検査自動化研究会や各種学会,団体などで実施しているものを加えるとかなりの数になる.諸外国でも国家機関,学会などで,種々の形式のコントロールサーベイが実施されているが,世界的に最も規模の大きいものはCollege of American Pathologists(CAP)が実施している,interlaboratory comparison programsであろう3)
 これらのコントロールサーベイは各団体ごとに独自の計画を立て,データ解析を行ってきたが,最近その手法が整理されてきたようである.しかし現在でもなおサーベイ参加者はサーベイ主催者依存型で,自らのデータを解析し問題解決を行うところまで至っていないのが現状であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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