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文献詳細

雑誌文献

検査と技術9巻1号

1981年01月発行

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

酸性ホスファターゼ

著者: 木下忠雄1 吉田光孝2

所属機関: 1国立病院医療センター臨床検査科(生化学) 2東邦大学理学部

ページ範囲:P.23 - P.31

文献概要

 ホスファターゼは,リン酸化合物を加水分解する酵素の総称であるが,ホスファターゼを基質の面から大別すると,①ホスホモノエステラーゼ,②ホスホジエステラーゼ,③ピロホスファターゼ,④メタホスファターゼ,⑤ポリホスファターゼ,⑥ホスホアミダーゼに分類することができる.しかし通常,臨床検査で対象となるのはホスホモノエステラーゼで,リン酸モノエステルを加水分解する.このうち至適pHがアルカリ性側にあるものをアルカリホスファターゼ(ALP,EC:3,1,3,1),酸性側にあるものを酸性ホスファターゼ(ACP,EC:3,1,3,2)と呼んでいる.
 このACPは通常pH4〜6の間に至適を有するホスホモノエステラーゼで,分子量は約10万〜14万の間にあると言われている.また各種リン酸モノエステル系の基質を非特異的に加水分解する酵素で,アルコール系化合物とリン酸を生成する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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