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抗生物質の血中濃度測定キット出現
著者: 富田仁1
所属機関: 1京都大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.39 - P.39
文献購入ページに移動測定原理は,Homogeneous Reactant-Labeled Fluorescent Immunoassayであり,薬物を酵素で標識した結合物と遊離薬物との抗薬物抗体に対する競合反応ではなく,遊離薬物とfluorogenic基を持つ酵素反応の基質を標識した薬物とを抗薬物抗体に競合反応を行わせた後に,酵素を作用させると抗体と未結合の基質標識薬物のみが酵素の作用を受けて螢光を発するので,その螢光強度を測定することにより抗体中の遊離薬物濃度を測定するものである.fluorogenicな基質誘導体としてumbelliferyl-β-D-galactosideを用い,酵素としてβ-galactosidaseが用いられている.よく考えたものである.
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