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技術講座 一般
髄液細胞数検査
著者: 水田亘1
所属機関: 1神戸市立中央市民病院臨床病理科
ページ範囲:P.813 - P.816
文献購入ページに移動 髄液(Cerebrospinal Fluid, CSF)は,側脳室の脈絡膜血管叢で分泌され室間孔から第3脳室に入り,正中口と外側口を通ってクモ膜下腔に流れ込んでいる液であって脳脊髄を保護している.全量は約160mlで,うち約25mlは脳室内に存在している.約80%の髄液は,上矢状静脈洞の中とその付近に多数存在しているクモ膜顆粒,またはその付近の静脈を介して静脈管中に吸収され,残りは脊髄管にある同様の組織から吸収される.したがって髄膜や脳脊髄の疾患を直接に反映して髄液の組成に変化が起こる.日常検査としては外観,細胞数,グロブリン反応,蛋白濃度,糖定量などを同時に検査する.髄液の採取は腰椎穿刺によって腰部クモ膜下腔から普通採取するが,時には後頭下穿刺によったり,脳室から採取する場合もある.
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