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マスターしよう基本操作
ポリアクリルアミドゲル電気泳動法
著者: 高橋朋子1
所属機関: 1星薬科大学
ページ範囲:P.817 - P.824
文献購入ページに移動 約20年前に開発されたポリアクリルアミドゲル電気泳動(Polyacrylamide gel electrophoresis;PAGE)は,①分離能が優れ再現性がよい,②試料が微量でよい,③操作が簡単である,などの理由で,今や生物学的試料(蛋白質,核酸及び他の荷電高分子)の分析に必須の手技となっている.PAGEは泳動形式により,①ディスク(Disc)電気泳動—ガラス管中の円柱ゲルで泳動する,②スラブ(Slab)電気泳動――2枚のガラス板にはさんだシートゲルで泳動する,がある.また,泳動系にSDS(Sodium dodecyl sulfate)を含有するか否かにより,①SDS-PAGE――各成分の大きさの差で分離する,②いわゆるPAGE――各成分の荷電と大きさの差で分離する,の2種類がある.ここではディスク法に話を限ることとし,蛋白質の相互分離を目的とした基本的手順(いろいろな工夫や変法もあるが,著者が行っている方法を中心に)を述べる.PAGE一般の原理や詳細については文献1〜4を参照されたい.
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