文献詳細
文献概要
最近の検査技術
Protein Aを用いた血清学的応用
著者: 新井義夫1
所属機関: 1埼玉医科大学細菌
ページ範囲:P.837 - P.841
文献購入ページに移動 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)からの菌体成分の抽出分離は,他の病原性菌と同様に,病原性に関与する構成部分及び血清診断の際に使用される抗原として,有効な成分の分離が主な目的である.
Verway1)(1940)はブドウ球菌の特異的抗原の存在を報告したが,その後Jensen2)(1959)により再発見されAntigen Aと命名された.JensenはAntigen Aのブドウ球菌感染症における特異的な血清反応を期待していた.しかしAntigen Aは,健康人及びブドウ球菌感染症を含む各種疾患のすべての血清と寒天ゲル内沈降反応が認められた.これはのちになって,免疫グロブリンとの反応であることが判明した.
Verway1)(1940)はブドウ球菌の特異的抗原の存在を報告したが,その後Jensen2)(1959)により再発見されAntigen Aと命名された.JensenはAntigen Aのブドウ球菌感染症における特異的な血清反応を期待していた.しかしAntigen Aは,健康人及びブドウ球菌感染症を含む各種疾患のすべての血清と寒天ゲル内沈降反応が認められた.これはのちになって,免疫グロブリンとの反応であることが判明した.
掲載誌情報