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文献詳細

雑誌文献

検査と技術9巻10号

1981年10月発行

文献概要

最近の検査技術

Protein Aを用いた血清学的応用

著者: 新井義夫1

所属機関: 1埼玉医科大学細菌

ページ範囲:P.837 - P.841

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 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)からの菌体成分の抽出分離は,他の病原性菌と同様に,病原性に関与する構成部分及び血清診断の際に使用される抗原として,有効な成分の分離が主な目的である.
 Verway1)(1940)はブドウ球菌の特異的抗原の存在を報告したが,その後Jensen2)(1959)により再発見されAntigen Aと命名された.JensenはAntigen Aのブドウ球菌感染症における特異的な血清反応を期待していた.しかしAntigen Aは,健康人及びブドウ球菌感染症を含む各種疾患のすべての血清と寒天ゲル内沈降反応が認められた.これはのちになって,免疫グロブリンとの反応であることが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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