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症例検討:臨床化学における薬物妨害
著者: 猪狩淳1
所属機関: 1順天堂大学臨床病理
ページ範囲:P.842 - P.844
文献購入ページに移動 はじめに 薬物によって惹起される生理的異常あるいは分析法に与える薬物またはその代謝物の妨害は,化学検査値を誤まらせる原因となり得,それは臨床上の成績解釈を誤まらせることになる.次の症例がこの問題点を示している.
症例 59歳のインスリン依存性糖尿病の婦人が2日間にわたる発熱,悪寒,緑色喀痰を伴う咳嗽で入院した.患者は毎朝30単位のNPHインスリンを使用していた.彼女には前にペニシリンに対するアレルギー反応の既往歴がある.入院1週間前より血圧が上昇したために,毎朝50mgのクロロサイアザイド投与を開始した.
症例 59歳のインスリン依存性糖尿病の婦人が2日間にわたる発熱,悪寒,緑色喀痰を伴う咳嗽で入院した.患者は毎朝30単位のNPHインスリンを使用していた.彼女には前にペニシリンに対するアレルギー反応の既往歴がある.入院1週間前より血圧が上昇したために,毎朝50mgのクロロサイアザイド投与を開始した.
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