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検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
臨床化学分析における酵素センサーの有用性
著者: 軽部征夫1 鈴木周一1
所属機関: 1東京工業大学資源化学研究所
ページ範囲:P.859 - P.862
文献購入ページに移動 近年医療における診断には臨床化学分析の正確なデータが不可欠である.したがって検体,検査項目の増加と多様化をきたしており,各種生体成分の正確かつ迅速な分析が要望されている.すでに可溶性の酵素と光学的測定法を基盤とするオートアナライザーが普及し,臨床化学分析に利用されている.しかしこれらのアナライザーには,
(1)高価な酵素を使い捨て(一部の機器では固定化酵素が利用されている)にする,(2)着色試料液の分析の場合に生じる盲検値の上昇,(3)色素を含む廃液,などの問題点もある.一方酵素センサーは後に述べるように固定化酵素と電気化学デバイスを組み合わせたもので,体液成分を直接分析することが可能であるなど多くの利点を有している.
(1)高価な酵素を使い捨て(一部の機器では固定化酵素が利用されている)にする,(2)着色試料液の分析の場合に生じる盲検値の上昇,(3)色素を含む廃液,などの問題点もある.一方酵素センサーは後に述べるように固定化酵素と電気化学デバイスを組み合わせたもので,体液成分を直接分析することが可能であるなど多くの利点を有している.
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