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技術講座 生化学
LAPの定量法
著者: 須藤加代子1
所属機関: 1浜松医大病院検査部
ページ範囲:P.151 - P.156
文献購入ページに移動 ロイシンアミノペプチダーゼ(LAP,EC. 3.4.11.1)はロイシルペプチドを加水分解する酵素であり,古くよりロイシンアミド,ロイシルグリシンなどを基質として,Mg2+あるいはMn2+により活性化する酵素として知られている1,2).また,1957年Fleisherら3)によりロイシルグリシンを基質として測定され,その血中濃度が臨床評価に応用され,肝炎で上昇することが報告されている3).しかし,ロイシルグリシンを基質とする方法は水解後のαアミノ基を定量するものであり,簡便な方法とは言えない点で日常検査には適切な方法ではなかった.
一方,アミノアシルペプチドを加水分解する酵素は,IUBではEC. 3.4.11.2,アミノペプチダーゼ(microsomal),EC. 3.4.11.3,シスチル・アミノペプチダーゼとして分類されており,それぞれ異なった酵素とされている.したがって,L-ロイシル-β-ナフチルアミドやL-ロイシル-P-ニトロァニリド5)などの合成基質を用いる方法はこのEC. 3.4.11.2と3.4.11.3の酵素を測定している。
一方,アミノアシルペプチドを加水分解する酵素は,IUBではEC. 3.4.11.2,アミノペプチダーゼ(microsomal),EC. 3.4.11.3,シスチル・アミノペプチダーゼとして分類されており,それぞれ異なった酵素とされている.したがって,L-ロイシル-β-ナフチルアミドやL-ロイシル-P-ニトロァニリド5)などの合成基質を用いる方法はこのEC. 3.4.11.2と3.4.11.3の酵素を測定している。
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