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糖結合ヘモグロビン:文献的考察
著者: 猪狩淳1
所属機関: 1順天堂大学臨床病理
ページ範囲:P.174 - P.176
文献購入ページに移動 はじめに—ヒトでは出生時には存在しているのであるが,最近までヘモグロビンA1c(Hgb A1c)の存在は知られなかった.このヘモグロビンは1958年に初めて見つけられたのであるが,イランのテヘラン大学のRahbarによって,広範な研究が始められるまで,よく分からなかった.
初めは糖尿病(患者)にみられる異常ヘモグロビンと考えられていたため,"糖尿病ヘモグロビン"というのが元々の名称である.たしかに,Hgb A1cはすべての人に存在するヘモグロビンの一つのマイナー・コンポーネント(構成分)であると認められた.さらにHgb A1cは糖と結合したヘモグロビン,ファストヘモグロビンまたはサブグループにA-Eを持つHgb A1糖ヘモグロビンと呼ばれる一群のヘモグロビンである.その構成分の中でも,最大の濃度を持つものがHgbA1cである。
初めは糖尿病(患者)にみられる異常ヘモグロビンと考えられていたため,"糖尿病ヘモグロビン"というのが元々の名称である.たしかに,Hgb A1cはすべての人に存在するヘモグロビンの一つのマイナー・コンポーネント(構成分)であると認められた.さらにHgb A1cは糖と結合したヘモグロビン,ファストヘモグロビンまたはサブグループにA-Eを持つHgb A1糖ヘモグロビンと呼ばれる一群のヘモグロビンである.その構成分の中でも,最大の濃度を持つものがHgbA1cである。
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