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技術講座 血清
甲状腺自己抗体の検出法
著者: 越智幸男1 梶田芳弘2
所属機関: 1滋賀医科大学第2内科 2公立南丹病院内科
ページ範囲:P.235 - P.239
文献購入ページに移動このように甲状腺自己抗体には,甲状腺非刺激性であるが組織傷害性の特徴を有する抗体と,甲状腺TSH受容体を介して血中の甲状腺ホルモンを増加させ,甲状腺を機能亢進状態へと導く刺激性抗体が存在する.前者は橋本病のみならずバセドウ病にも検出される.後者はバセドウ病に通常特異的に検出されるが,その測定方法の違いによりLong acting thyroid stimulator(LATS),LATS-protector(LATS-P),Human thyroid stimulator(HTS),Thyroid stimulating immunoglobulin(TSI)など様々な名称で呼ばれている.私たちは特にThyroid plasma membrane binding immuno-globulin(TPMBI)と呼んだ抗体を検出している.
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