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文献詳細

雑誌文献

検査と技術9巻4号

1981年04月発行

文献概要

病気のはなし

流行性出血熱

著者: 福見秀雄1

所属機関: 1長崎大学

ページ範囲:P.298 - P.301

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 流行性出血熱とは
 流行性出血熱というのは急性に起こる感染症で,その症状として急性の発熱と出血がきわだった特色をなすような一群の疾患,いうならば症候群である.発熱は概して高熱で,出血は体組織のどこということなく起こるようであるが,疾病の症状として目立って観察されるのは皮下出血や腸出血などで,吐血,下血がしばしば注目される.しかしこの疾病はあくまでも症候群であって,この症状を起こす病原体は単一ではない.しかも分類学的にも必ずしも類縁関係のないものが,この症候群の病原体として包括されている.
 実際,流行性出血熱には病原体の面から見れば種々雑多なものが入ってくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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