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病気のはなし
流行性出血熱
著者: 福見秀雄1
所属機関: 1長崎大学
ページ範囲:P.298 - P.301
文献購入ページに移動 流行性出血熱とは
流行性出血熱というのは急性に起こる感染症で,その症状として急性の発熱と出血がきわだった特色をなすような一群の疾患,いうならば症候群である.発熱は概して高熱で,出血は体組織のどこということなく起こるようであるが,疾病の症状として目立って観察されるのは皮下出血や腸出血などで,吐血,下血がしばしば注目される.しかしこの疾病はあくまでも症候群であって,この症状を起こす病原体は単一ではない.しかも分類学的にも必ずしも類縁関係のないものが,この症候群の病原体として包括されている.
実際,流行性出血熱には病原体の面から見れば種々雑多なものが入ってくる.
流行性出血熱というのは急性に起こる感染症で,その症状として急性の発熱と出血がきわだった特色をなすような一群の疾患,いうならば症候群である.発熱は概して高熱で,出血は体組織のどこということなく起こるようであるが,疾病の症状として目立って観察されるのは皮下出血や腸出血などで,吐血,下血がしばしば注目される.しかしこの疾病はあくまでも症候群であって,この症状を起こす病原体は単一ではない.しかも分類学的にも必ずしも類縁関係のないものが,この症候群の病原体として包括されている.
実際,流行性出血熱には病原体の面から見れば種々雑多なものが入ってくる.
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