icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術9巻4号

1981年04月発行

文献概要

知っておきたい検査機器

Ferro-Chem 3050

著者: 内田正喜1 茂手木皓喜

所属機関: 1東京都立駒込病院臨床検査科

ページ範囲:P.367 - P.371

文献購入ページに移動
 最近の臨床検査機器の進歩の中で特に顕著なのは,専用分析機器の開発と普及であろう.これはある成分を専門に,簡易,自動測定する機器で,最も広く普及しているのは電気分析の理論を応用したものである.この中でまた盛んなのはイオンセンサーを応用した機器である.今や血液ガス成分,Na,K,Cl,Ca2+,Mg2+などの無機成分のほかに,固定化酵素を併用して,グルコース,尿素窒素などの測定が,全血を利用して簡易に分析でき,リアルタイムの機器として広く実地診療に用いられている.
 そして最近,画期的な機器としてクーロメトリーを応用した,Ferro-Chemが登場した.これは血清鉄及び総鉄結合能を,従来に比べて極めて微量の血清を用いて,簡易,迅速に測定する機器で,登場間もなく急速に普及しつつある.これは米国のESA(Enviromental Science Associates)社によって開発されたもので,以下その概要を説明する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら