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文献概要
病気のはなし
猩紅熱
著者: 南谷幹夫12
所属機関: 1都立駒込病院感染症科部 2杏林大学
ページ範囲:P.382 - P.387
文献購入ページに移動 猩紅熱はA群溶血性レンサ球菌(以下溶レン菌と略す)を病原とする急性発疹性感染症である.主として小児が罹患する疾患で,秋より冬にかけて多数の患者が発生し,夏には滅少する.本症は法定伝染病の一つであるが,他の法定伝染病は近年著しく減少しているにもかかわらず,猩紅熱だけは毎年冬になると,流行を繰り返している.
本症は飛沫により感染し,主症状は発熱,扁桃炎,特有の発疹及び落屑を三主要症状とし,そのほか苺舌,口角炎,口囲蒼白などが特徴的症状とされる.検査所見では咽頭培養によるA群溶レン菌の検出,白血球数増加,好酸球増多,回復期におけるASO価上昇,抗ストレプトキナーゼ価(ASK)上昇,抗ヒアルロニダーゼ価(AH)上昇などが認められる疾患である.また続発症として急性腎炎,関節炎,リウマチ熱を来すことがある.
本症は飛沫により感染し,主症状は発熱,扁桃炎,特有の発疹及び落屑を三主要症状とし,そのほか苺舌,口角炎,口囲蒼白などが特徴的症状とされる.検査所見では咽頭培養によるA群溶レン菌の検出,白血球数増加,好酸球増多,回復期におけるASO価上昇,抗ストレプトキナーゼ価(ASK)上昇,抗ヒアルロニダーゼ価(AH)上昇などが認められる疾患である.また続発症として急性腎炎,関節炎,リウマチ熱を来すことがある.
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