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文献詳細

雑誌文献

検査と技術9巻5号

1981年05月発行

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

抗微生物剤の分類

著者: 菅野治重1 小林章男2

所属機関: 1千葉大学生物活性研究所 2千葉大学医学部付属病院検査部

ページ範囲:P.399 - P.404

文献概要

 病原微生物に対し殺菌または静菌作用を持つ物質を抗微生物剤(antimicrobial agents)と言い,特に生物(放線菌や真菌類)が産生する抗菌剤を抗生物質と呼び,合成抗菌剤と区別している.
 抗微生物剤が本格的に開発されたのは20世紀に入ってからで,1904年Ehrichによる原虫疾患に有効なトリパンレッドの発見に始まる.以後合成抗菌剤はサルバルサン,サルファ剤が開発され,またFlemingによりペニシリンが発見され,抗生物質が登場してくる.抗生物質はその後急速に研究開発され,現在では細菌感染症の主要な治療薬として広範に使用され,著しい効果をあげている.しかし最近では抗生物質の種類が激増し,新薬も次々と関発され,使用する臨床上でも混乱が生じている.本稿では最近の化学療法剤について作用機作より整理するとともに,適応菌種についてまとめてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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