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技術講座 生理
ポータブル脳波検査法
著者: 桑山美知子1
所属機関: 1虎の門病院臨床生理検査室
ページ範囲:P.409 - P.414
文献購入ページに移動 出張脳波検査(通称ポータブル脳波検査)は病状の重い患者や術中の患者を対象とすることが多く,脳波検査室と異なった環境,すなわち病室や手術室で行うので,この点を十分考慮して検査に臨まなければならない.例えば病室では,レスピレーター,心電図モニター,酸素テント,電気毛布など,種々の電気機器を使用している場合があり,それだけ外部雑音や交流障害による雑音が脳波記録に混入しやすくなる.最近は脳波計の精度が向上し,以前より記録がしやすくなったとはいえ,前述したように種々の医用電気機器の普及に伴いそれだけ交流障害の原因も増加している.このようにポータブル脳波検査は外部雑音の少ない検査室での検査と状況が大きく異なっているので,検査室と同程度の質の脳波記録を行うためには,それだけ検査前の外部環境の整備や電極の接着,記録に関する方法のすべてについて深い配慮が必要である.以下その手順にそって述べる.
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