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文献詳細

雑誌文献

検査と技術9巻5号

1981年05月発行

文献概要

技術講座 一般

ガスリーテスト

著者: 大浦敏明1

所属機関: 1大阪市立小児保健センター

ページ範囲:P.415 - P.419

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 定義
 1961年米国のガスリー(Guthrie)博士は,フェニルケトン尿症のマススクリーニング法として画期的な方法を開発した.検体としては厚手の吸水性の良い濾紙に血液を染み込ませ,乾燥させたもの(血液濾紙)を用い,検査法としては細菌抑制検査(bacterial inhibition assay;BIA法)を実用化した.この方法は多くの利点があり,それ以前の尿検査に代わって,短時日の間に全世界に普及した.今日ガスリーテストと称する場合はBIA法を指すが,その後同じ血液濾紙を用いて酵素検査(ボイトラー法,α1アンチトリプシン,アルギナーゼなど),ホルモン検査(T4,TSH),電気泳動法(異常ヘモグロビンなど),免疫反応(トキソプラズマ抗体)など多種多様のマススクリーニングが可能となり,これらを含めてガスリーテストと呼ぶことがある.本稿では狭義のガスリーテストとしてBIA法に限定する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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