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文献詳細

雑誌文献

検査と技術9巻5号

1981年05月発行

文献概要

おかしな検査データ

ZTT,TTT異常高値のM蛋白血症

著者: 片山善章1 越智正昭1

所属機関: 1愛媛大学付属病院中央検査部

ページ範囲:P.441 - P.444

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 愛媛大学病院中央検査部の臨床化学検査種目は,臨床化学検査I,II,III,尿化学検査,内分泌検査,胃液検査に分類されており,これらの検査種目のそれぞれの項目を合計すると約60項目になる.そして更に臨床化学検査を主体とする緊急検査20項目が加わる.
 一方,人員配置としては臨床化学部門に6名が配属されており,これらの検査項目を分割担当している.検査の実施方法は腎機能,肝機能,脂質,肝機能酵素などと機能別に分けて,約85%が多項目同時測定の自動分析装置で測定されているが,尿糖,尿蛋白,ZTT,TTT,血糖,血清蛋白分画などは専用測定器や用手法で実施している.したがって,分割担当しているそれぞれの検査成績を担当者が報告書に記載していって初めて,各検査成績相互の関連性が一目で確認できることになる.すなわち報告書を最終的に総合チェックする者が,総合的に異常データのチェックを行うことができ,担当者は自分の担当項目のみのチェックしかできないのが実状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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