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文献概要
検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
モル吸光係数をめぐって
著者: 関口光夫1
所属機関: 1日本大学板橋病院臨床検査部
ページ範囲:P.472 - P.477
文献購入ページに移動 モル吸光係数とは
モル吸光係数(molar extinction coefficient)とは,吸光光度法において物質1モル当たりが吸収セルの光路長が1cmの条件で,どれだけの単色光を吸収するかを表した値であり,物質に固有な物理化学的定数である.同義語として分子吸光係数(molecular extinction coefficient)なる語がある.記号はεまたはκで表す.更に類似の語としてモル吸収係数(molar absorption coefficient)がある.これはсmol/lの溶液を光路長d cmの吸収セルに入れ,単色光I0を入射させると,その光の一部が溶質に吸収され透過光がIになったとすると,Lambert-Beerの法則により,I=I0×10-εcd=Ioe-ε′cdで表される.εをモル吸光係数,ε′をモル吸収係数と呼ぶ.
モル吸光係数(molar extinction coefficient)とは,吸光光度法において物質1モル当たりが吸収セルの光路長が1cmの条件で,どれだけの単色光を吸収するかを表した値であり,物質に固有な物理化学的定数である.同義語として分子吸光係数(molecular extinction coefficient)なる語がある.記号はεまたはκで表す.更に類似の語としてモル吸収係数(molar absorption coefficient)がある.これはсmol/lの溶液を光路長d cmの吸収セルに入れ,単色光I0を入射させると,その光の一部が溶質に吸収され透過光がIになったとすると,Lambert-Beerの法則により,I=I0×10-εcd=Ioe-ε′cdで表される.εをモル吸光係数,ε′をモル吸収係数と呼ぶ.
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