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文献概要
検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
電顕の免疫反応
著者: 武田善樹1 岸本敦子1 浦野順文2
所属機関: 1神戸大学医学部第一病理 2神戸大学病理
ページ範囲:P.541 - P.544
文献購入ページに移動抗原の局在を知るため,抗体に電顕観察に耐える標識を付ける試みは,1961年Singer2)によって金属(フェリチン)で行われた.さらに,1966年Nakane3)らによって,電顕用マーカーとして,ワサビ由来のペルオキシダーゼを用いる酵素抗体法が紹介された.当時,電顕形態のみを研究手段としていた者にとって,この螢光抗体法から,電顕領域に紹介された手法は大変な驚きをもって迎えられた.固定された試料中に抗原性が残っていて,これを電顕的に標識しうるとは思えなかった.
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