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技術講座 細菌
リステリア菌の分離と同定
著者: 永井龍夫1
所属機関: 1札幌医科大学中央検査部
ページ範囲:P.555 - P.558
文献購入ページに移動 我が国におけるヒトのリステリア症は,1958年の8月に山形県で髄膜炎の症例,11月に北海道で胎児敗血症性肉芽腫症の症例がそれぞれ独立に見いだされたのが最初である.以来,散発的にではあるが年々症例の発生があり,1972年以降は症例数が漸増し,1980年には年間の報告症例数が44症例とこれまでの最高数に達している.
このように症例数が増えてきたのは,臨床医がリステリア症に関心を持ち,臨床細菌検査担当技師がリステリア菌に注意を向けるようになったことも大きな要因と考えられる.
このように症例数が増えてきたのは,臨床医がリステリア症に関心を持ち,臨床細菌検査担当技師がリステリア菌に注意を向けるようになったことも大きな要因と考えられる.
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