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文献詳細

雑誌文献

検査と技術9巻7号

1981年07月発行

文献概要

トピックス

血液像自動分析装置を用いてのアレルギー疾患の診断

著者: 浦野順文1

所属機関: 1神大病理

ページ範囲:P.563 - P.563

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 アレルギー反応の発生には,あるアレルゲンに特異的なIgEの産生,このIgEが好塩基球あるいは肥満細胞に固定され,これにアレルゲンが反応して脱顆粒を起こし,この顆粒からヒスタミン,セロトニンなどが分泌され,標的臓器の皮膚の血管や気管支に作用して,蕁麻疹や喘息などを起こす.原因は薬剤,食物,花粉など多岐にわたる.想定されるアレルゲンによる皮内反応は,この最終の反応過程を観察していることになる.これは時には危険を伴う.またあるアレルゲンに特異的なIgEは常に十分に検出さるれほど十分にあるわけではない.
 アレルギー疾患の因となるアレルゲンの検出には,アレルギー反応の発生の一過程である好塩基球の脱顆粒に注目して,これをin vitroで行う方法があり,古くより知られている,現在種々のアレルゲンはキットとして販売されており,診断上この方法は有力ではあるが,決して簡便ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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