文献詳細
知っておきたい検査機器
文献概要
従来,光学顕微鏡用組織標木の封入は,キシレンとビオライトまたはオイキットなどの封入剤とを用い,手作業により行われてきた.長期にわたりキシレン及びこれら封入剤による人体への影響は無視することはできない.病理検査室で働く技師が直接にこれら物質に接触すること,室中に拡散したこれら物質を吸引したりすることをできる限り少なくし,同時に病理検査室での省力化のために,自動標本封入装置の開発が進められてきた.
ここに紹介するオートスリップMK IIは英国シャンドン社にて,これらの目的のために開発された装置で,封入がほとんど自動的に行われるものである.私たちはこの装置を約1年間にわたって使用してきたので,今後の参考になればと考え,その装置の特徴,構造,長所,短所などについて簡単に述べる.
ここに紹介するオートスリップMK IIは英国シャンドン社にて,これらの目的のために開発された装置で,封入がほとんど自動的に行われるものである.私たちはこの装置を約1年間にわたって使用してきたので,今後の参考になればと考え,その装置の特徴,構造,長所,短所などについて簡単に述べる.
掲載誌情報