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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生1巻2号

1946年11月発行

文献概要

論述

公衆衞生と死亡診斷書樣式改正に就て

著者: 齋藤俊保1

所属機関: 1厚生省醫務局

ページ範囲:P.144 - P.145

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 厚生省では今般,明治33年内務省令「死亡診斷書,死體檢案書竝死産證書死胎檢案書記載方の件」と云ふ古い規則を改正し,記載事項を新らたにしこれを10月1日より施行した。つまりわれわれ醫師が隨分古くから書き慣れた死亡診斷書の樣式や記載事項が變つて,これからは新しい樣式に依らなければならぬことになつたのである。改正の理由は專ら正確な死因統計を得たいといふ統計上の要求に基くのである。
 死因統計は從來も死亡診斷書がもとになつてゐたのではあるが,新しい時代の要求に沿ふ公衆衞生事業や,國民醫療上の措置を行ふのには何としても不充分であるので今般の改正を見た次第である。内容に付ては,一言して云へば,死亡統計上の要求に依り,必ずしも醫師をわずらわさずに濟むことは死亡屆に讓り,こゝでは醫師でなければ書けない醫學的專項が非常に詳しくなつたのである。その意味では醫師として書くのにふさわしいものになつて來たとも云へると思ふ。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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