icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生1巻4号

1947年01月発行

文献概要

--------------------

公衆衞生今昔(4)

著者: 高野六郞

所属機関:

ページ範囲:P.310 - P.311

文献購入ページに移動
 結核豫防には政府としても社會としてむ可なりに力を入れたわけではあるが,實績なと云はれると格別目覺ましいこともなかつたやうである。先づ結核豫防法が出來,それを改正し,大いに療養施設の擴充と,感染防止とに努めたが,何分結核の如き疾患は社會の豫防醫學常識の水準線の高さと,社會生活環境の保健水準線の高さによつて左右されるのであるから,少々ばかり療養ベツドが増しても結核の蔓延は減退せなかつた。後には結核豫防施設の根本は,保健所の普及にあるといふことに標的を定めてその充實改善に努力することになつた。今以てその方向に進んで居る。
 結核豫防費の調達に關して興味のある話は先づ放送協會から資金を頂戴した件である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら