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研究報告
愛知縣下のいわゆる「水田性皮膚炎」調査,とその原因と思われるセルカリアの形態および習性
著者: 小宮義孝1 伊藤二郞1 後藤壽作2
所属機関: 1國立豫防衞生研究所寄生虫部 2愛知縣衞生部
ページ範囲:P.32 - P.33
文献購入ページに移動愛知縣の2〜3の地方において數年來水田性皮膚炎の存在が知られていたが,偶々1950年6月8日,その發生地の1である海部郡八關村字新田及び鵜多須に於てヒラマキモドキSegmentina nitidella(V. martens)を檢索し,1種の住血吸虫科セルカリアの寄生するを認め,著者等の1人後藤は自らの左前腰部にこれを試驗し,水田性皮膚炎と全く同樣の發疹を生ぜしめ得た。このセルカリアは島根縣宍道湖地方の湖岸病の原因であるCercaria sturnial Tanabe 1943と比較し,極めて酷似するものであるが,又幾つかの點に於て異る點も見られるので以下にその形態其の他について記載し考察を試みる。
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