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研究報告
豊中保健所における口腔衞生教育
著者: 片山恒夫1 渡邊祥1
所属機関: 1口腔衞生係
ページ範囲:P.79 - P.80
文献購入ページに移動口腔衞生係も他の係と同樣或いはそれ以上に衞生教育の必要性を種々の理由から痛感し開設當初より2ヵ年8ヵ月一切の行動を健康教育つまり口腔衞生教育に集中して活動して參りました。所内に於ては來所妊婦2200名に對し1時間ずつの教育をして參り,TB・VDクリニックとも緊密な連繋を保ち來所者に對し咀嚼と榮養他疾病と口腔状態との關連等につき指導教育を行つて來た。所外では幼稚園,學校,各種事業場に對し活動をしているが,幼稚園と學校に重點を置き,衞生教育と豫防處置を實施している。小學校に對しては一般的には各學校共通の一定の計畫を樹て豐中市學校衞生振興會を通じ振興會會員特に校醫と共に活動している。それ以外にモデル校1校を定め過去2カ年半繼續して直接指導に當つた。このモデル校の經過と成績について報告する。この學校,櫻井谷小學校は校長以下職員が生徒の口腔衞生状態の改善を希望し保健所に對し依頼された事によりモデル校として決定した。學校の環境は豐中市の周邊にあり中心地よりバスで約10分,兒童數男女計520名,家庭數350,24年度の調べでは農業が約半數その他半數,學校衞生環境は保健所衞生課の調査では12校中7位,特に設備については不良,手洗い口洗い場の設備は皆無の状態である。
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