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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生10巻3号

1951年09月発行

文献概要

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Chloromycetinに關する最近の知見

著者: 松田心一1

所属機関: 1國立公衆衞生院疫學部

ページ範囲:P.118 - P.122

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 1947年米國のEhrlich,Bartz等によつて新抗生物質Chloromycetinが発見されて以來,その化學療法的效果に就て幾多の實驗的並びに臨床的研究が行われ,本剤が特にGram陰性菌,Rickettsia等に起因する疾患に封し著效を奏すことが確められたが,その後本剤はわが國に於ても國立豫防衞生研究所梅澤博士等によりいち早く生産可能となり(1948年),また米國からも輸入せられ(1950年),駒込病院長内山博士を初めとして相次いで多數の學者によつて實験的臨床的研究が試みられ,またその顯著な治療的效果が認められるに至つた。
 本剤は輸入事情に制約され,また厚生省の方針等にもよつて,未だわが國に於ては廣く一般醫家が使用するまでに至っていないが,各種疾患に對する治效が著しいので,今後各方面にわたり,一層その癒用價値が高まるものと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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