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研究報告
人系A'型インフルエンザ・ビールスによる豚の實驗感染について
著者: 甲野禮作1 芦原義守1 松本稔2 淸水武彦3 岡崎和夫3
所属機関: 1國立公衆衞生院 2傳染病研究所 3農林省家畜衞生試驗所
ページ範囲:P.178 - P.180
文献購入ページに移動豚が人系インフルエンザ・ビールス(イ・ビ)PR 8株に感受性を有する事實はすでに1936年Shope, Francis1)等によつて實驗せられている。然し1930年にShop2)ぶIowaで分離した豚・イ・ビは人のイ・ビAと共通抗原を有するとはいえ,可成り免疫學的に離れたものであつた。1939年釜山に於て越智宮入3)は1株の豚イ・ビを,分離したが,最近Francisは越智株が,人のA'型ビールスと免疫學的に同一であることを明らかにした4)。我々は昨年豚,牛,犬,馬,緬羊等の血清中に特に人系イ・ビA'型FM1株に對する抗體の存在することを知つた。これ等のことからA'型イ・ビが廣く人畜共通の病原として關與するのではないかと考えられ,又近年に於けるイの流行はA'型に起因するものの多い事實もあり,5)6)表題の示す樣な實瞼を試みた。
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