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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生10巻5号

1951年11月発行

文献概要

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榮養學の領域に於けるビタミンBに關する研究

著者: 西尾雅七1

所属機関: 1京大

ページ範囲:P.208 - P.210

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 今日ビタミンB群と呼ばれているビタミンはビタミンB1(Thiamin)ビタミンB2(Riboflavin)ビクミンB6(Pyridoxin)ニコチン酸或はニコチンアミド(Niacin or Niacinatmide)パントテン酸(Pantothenic acid)ビオチン(Biotin)コリン(Choline)イノシット(lnositol)パラアミノ安息香酸(P-Aminobenzoic acid)ビタミンL(Lactation factor)葉酸(Folio Acid)ビタミンB12等にある。之等のビタミンがB群として集約されている理由は何れもが水溶性であること肝臓,酵母,穀類に存在すること,生體内に於て酸素系の補酵素或は活性剤として作用すること,更には微生物の成長を促進すること等の共通した性質を有するか6である。恐らくB群の殆んどが人間の榮養に缺くことの出來ないものであろうが我々が食物によつて補給を計らなければならないことが判然としているのはB1B2及び葉酸位であろう。換言すると之等のものが食物中から缺けると夫々特有な缺乏状を現わすのである。尤もニコチン酸はペラグラの豫防因子として認められており,事實ペラグラの治療に效果を擧げるのであるが,最近玉蜀黍を常食する地域にペラグラの多いことはニコチン酸の缺乏だけでは説明出來ないとの報告がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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