文献詳細
研究報告
文献概要
母子衞生の立場から妊婦の梅毒を出産前に發見するこ.とは極めて大切なことであるが,實際の問題として何等臨床症状もなく,既往症もないものに對し血清反應だけで診斷を下すことは不可能の場合があり,從來の諸檢査法の改良が望まれていた。幸に最近カルヂオライビンを抗原とした緒方法及び凝集法が發表され,その優秀さが證められたのでこの方法を妊婦血清に使用し次の如き結果を得た。
檢査方法は緒方法(カルヂオライビン抗原使用ワッセルマン反應)と凝集法(カルヂオライビン抗原使用凝集反應)を夫々原法により實施し,對照として從來の村田法(重層)北研法(重層)を併用した。檢査對象は1950年10月〜1951年3月中に川崎市中央保健所を訪づれた妊婦1429名を選び,東大血清學教室が實施に當つた。
檢査方法は緒方法(カルヂオライビン抗原使用ワッセルマン反應)と凝集法(カルヂオライビン抗原使用凝集反應)を夫々原法により實施し,對照として從來の村田法(重層)北研法(重層)を併用した。檢査對象は1950年10月〜1951年3月中に川崎市中央保健所を訪づれた妊婦1429名を選び,東大血清學教室が實施に當つた。
掲載誌情報