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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生10巻6号

1951年12月発行

文献概要

時評

本年の赤痢を觀て

著者: 舘林宣夫

所属機関:

ページ範囲:P.284 - P.288

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1)概況
 本年の赤痢の流行は既に昨年から豫測せられていたところである。さらにさかのぼつてこの流行は昭和24年夏頃から始まつている。
 昭和24年以降の流行状況から,公衆衞生院疫學部に於ては,純粋に算術的に本年の赤痢を豫測して,117,000名とした。然し實際の發生はこの豫測を裏切つて,大體8萬臺に留るものと私は見ている。この豫測の大きな狂いは,25週に降起つている。即ち第1圖に示す通り,本年當初に於ては大體豫測の線に添つて増加していたので,或は全く豫測通りになるかと思つていたが,6月から豫測より少くなり始め,最盛期には豫測より相當下まわつた爲である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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