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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生11巻1号

1952年01月発行

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ストレプトマイシン,ペニシリンの作用/アチドージスと下痢,糖分缺乏

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所属機関:

ページ範囲:P.11 - P.11

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機序
 これらの抗菌性物質の作用機序は幾多の學者が努力しているが,仲々本態をつかめないでいる。それらの進展状態をしるすと次のようになるが,それらの事實が見つかつたからと云つて直ちに作用の本態だということにはならず,問題は今後に殘されている。
 ストレプトマイシンは核酸と結びつくことが分つている。結核菌の實驗で酵素をつくる母體に結びついて,酵素の産生を妨害するが,一度つくられたものには影響がない。これは一説には核酸の産生を妨害するためとも云われているが,一方diydhroxy benzene誘導體で阻害がなくなるので,その間の關連が問題である。細菌の種類によっては醋酸の蓄積をおこし,三炭素環の酸化の阻害が見られる。又一説にはフマル酸の代謝を押えるといわれ,フマル酸や焦性葡萄酸の高濃度ではストレプトマイシンの阻害を押える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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