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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生11巻3号

1952年03月発行

研究報告

竹箸採便に依る赤痢菌檢出率向上に關する研究

著者: 矢吹陸郞1 菊地浩1

所属機関: 1福島縣原町保健所

ページ範囲:P.37 - P.39

文献概要

1.緒言
 赤痢菌の培養培地の研究は幾多の學者に依つて行われ最近はSS培地の發見と其の實地應用に依つて著明な成果を學げているが,採便法の研究檢討は有窓硝子棒の使用や病院施設等に於て新鮮排便中の粘膿を選擇的に採取培養せる程度に止まり,殆ど等閑に附されて來たと言つても過言ではない。
 吾々は昭和25年夏の防疫に於て本縣相馬郡大館村赤痢集團發生の際從來使用していた採便用硝子棒が不足したので,竹製丸著を用いたところ菌檢出率が良好であることを知つたので,昭和26年は當初より之を使用して聊か見るべき成果を得たのでこゝに報告し大方の批判追試を仰ぎ度い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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