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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生11巻5号

1952年05月発行

文献概要

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肺吸虫の疫學—主として本虫の感染經路及び我が國に於ける分布状況

著者: 横川宗雄1

所属機関: 1國立公衆衞生院

ページ範囲:P.19 - P.25

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1.肺吸虫の歴史及び種類
 肺吸虫の發見の由來に就ては,横川定(1951)の報告によれば肺吸虫が始めて記録されたのは1850年であつて,Diesingがブラジル産カワウソLutra brazilienseの肺から検出し,Distoma, rudeと命名したものである。次いで1859年Cobboldは印度産マングースVeverra mungosの肺から同似の吸虫を検出し,之をDistomum compactumと命名した。
 その後18年を經て1877年にKerbertはアムステルダムの動物園で斃死した處,Felis bengalensisの肺臓から同似の吸虫を検出し,同動物園動物研究部長Westermanの名譽の爲に,Distomum Westermanii(1878)と命名報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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