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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生11巻5号

1952年05月発行

文献概要

研究報告

忌避劑に關する研究(第1報)—いわゆる忌避剤(リペレント)の衛生害虫に対する効果について

著者: 加納六郞1 半井晃1 木村マリ1 鈴木猛1

所属機関: 1東京大學傳染病研究所衞生動物研究室

ページ範囲:P.35 - P.38

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まえがき
 衞生害虫の防除には,殺虫剤が廣く用いられているがこれに對して,皮膚に塗布して害虫の刺咬や接近を妨げるような藥剤も古くからいろいろと考えられた。この種の藥剤は一般に忌避剤(リペレント)と稱され,蚊やブユの多い野外で作業する場合や,特にマラリア,恙虫病などの媒介害虫が多數棲息する地方の個人防禦には甚だ有效な藥剤である。忌避剤は戰後主として米國に於て急速な進歩を遂げ,我が國でも最近ようやくこれが實際的應用が注目されて來たが,これらの新しい忌避剤の效力について殊に我が國で報告された例をみない。筆者らは研究室では忌避剤の標準效力試驗法設定をかねて2,3の衞生害虫に對する各種忌避剤の效力を試驗したところ,甚だ意外な,また興味ある知見を得たので報告する。なお恙虫に對する忌避剤の效力については別に報告する豫定である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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